おおっ、今日の新聞書評欄で唯一気になった本は末國善己さんが評者となっている! おとといの『新選組の料理人』で解説を書いていた方。機縁にこころが騒ぐ。
コロナ禍の今に相応しい医療ミステリーらしい。科学の二面性、幸不幸のどちらにも導く可能性をどう扱うかは人間次第。さらに・・・
新型コロナという危機を前に恐怖や感情が優先され、論理性が等閑視されている現状への批判とも読めるのである。
末國善己・評
本作は小説だから、やりたい放題できるといってしまえばそれまでだが、リアリティあればこそ読者に響くのは事実。もしかすると現今の日本の政治家スタンスさえも動かせるか、そんな読み方も出来るのかもしれない。さらには、コロナ禍の終息後になって振り返って読む愉しみも・・・それは今の政治手腕次第。読書にはさまざまな楽しみ方があっていい。
最近の読書10冊(予定を含む)
- 生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! (筑摩選書)森岡正博著
- 霊と肉 山折哲雄著
- ほんとさいこうの日 レイン・スミス作/青山南訳
- 寝てもとれない疲れをとる本(PHP文庫)中根一著
- いなくなれ、群青(新潮文庫)河野裕著
- 幸せになりたければねこと暮らしなさい 樺木宏(著)かばきみなこ(監修)
- あの日からの或る日の絵とことば 筒井大介編
- 女性史は可能か UNE HISTOIRE DES FEMMES EST-ELLE POSSIBLE? ミシェル・ペロー編 (邦訳初版)
- 日本語の連続/不連続 百年前の「かきことば」を読む (平凡社新書)今野真二著
- 目利きの本屋さんに聞いてみた(暮しの手帖Winter 2020-21)