映画にしなければならないもの(INTERVIEW)瀬々敬久・佐藤健・阿部寛/キネマ旬報2021年10月上旬号
キネマ旬報ってまだあったのね、というのは我ながら失礼で申し訳ない。通巻1876号って凄いことだ。(若いころ毎週映画館通いに明け暮れた時代もあったのですよ。)わたし自身が映画離れになったことは、世間のそれと無関係ではないと…
キネマ旬報ってまだあったのね、というのは我ながら失礼で申し訳ない。通巻1876号って凄いことだ。(若いころ毎週映画館通いに明け暮れた時代もあったのですよ。)わたし自身が映画離れになったことは、世間のそれと無関係ではないと…
圧巻は、表紙にもある『國の楯』のアップ写真の数々や解説。解説(植田彩芳子)によれば、この作品は天覧に供するために陸軍省の要請で描かれたと伝わるも、受け取り拒否をされ秘匿されたという。戦意高揚にふさわしくないとの判断だろう…
(チラシを読書としてブログにアップする是非はーー、わたしが決めればいいことなので、問題なし。) リモート参加もできると書いてあって心を動かされたが、嗚呼、その日は・・・。悔しいので覚えとしてアップしただけのはなし。後日、…
知らなかった! あの絵本『かわいそうなぞう』(土家由岐雄作)の物語流布の真相を。昭和18年の上野動物園の猛獣27頭を殺処分した事件をそのまま子ども向けに記述してあるとばかり思っていた。 わたしが違うと感じたのは、空襲の実…
読み出したら付箋だらけになった。かつて「差別」という語を使って教育を受け(大凡理解している気分だっ)た者としては、あえて「レイシズム」という括りで考え直す意義を貰った。差別に抗するために学ぶ、との序文タイトルの通り、抗お…
コロナ禍で物言う哲学者のジョルジョ・アガンベン氏が指摘している、政治家の作る「例外状態」問題はこの2年で始まったわけではなかった。9.11テロに始まる米国の対テロ政策以降ずっと法的「例外状態」が野放しだったという下地が世…
わたしには理解不能の世界である。夏目漱石先生を筆頭に、神経質な読書人の皆さんは静寂でなけれな無間地獄にも等しい苦痛と感じるらしい。わたしの場合は、どれほど騒がしい場所でも、本を読み出したら本の世界に没入してしまう性(たち…
エドワード・ホッパーの絵だから成り立つ企画にちがいない、と妙に確信してしまう。彼の画たちを題材にした短編小説アンソロジーのなかでも、とってもユニークな「ピエロが客として真ん中にいるレストラン」の絵がどんな物語に仕上がった…
木村の言葉を借りるならば、「歴史に於いては一定不変の過去と云うものは存在し得ない」(「意志と行為」二一五頁)、ということである。芸術史の秩序はその都度完結している、すなわち芸術史とはまさにあるべき作品からなるが、そうであ…
雑誌『飛ぶ教室』66号の「本屋さん探訪」で知った絵本作家さん。神田神保町で唯一の新刊子ども本専門店ブックハウスカフェ店長の茅野由紀さんが、注目の新人を目の前に満面の笑み、此の写真一枚で興奮ぶりが伝わる。 作者いわく、(描…