著者の第2作。掲げた写真は表紙じゃなくて扉のウラと目次の見える見開きページ。扉の用紙が透過しているのがミソ。ウラから見ても「穴」は「穴」というだけの話。だから、その下にみえる著者名は当然、鏡文字状態。思いきって、この仕掛けにあわせて著者名も見直したら面白かったのに。。。というのは小説の楽しみ方として異端そのものだろうが。
おい、内容について書けよ、という声が聞こえたりもしそうなので一言だけ書こう。改行少なめの文章を連ねて、ハッピーエンドでもなければ、かといってアンハッピーでもなく、平凡な日常のように見えて、非凡なのに共感してしまう部分も含んだ日常。そんな小山田浩子節になっていると思う。
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