店主と客人の関係性とは思えない、古本熱愛者同士の語り合いが愉しい。タイトルが憎いんだよ。わたしも(漱石ではないが)その昔旅先で立ち寄った古本屋で『中勘助全集』を買ってしまって、持ち帰れずに宅配で送って貰ったことがある。そんな記憶が蘇った。
『「知の技法」入門』という哲学者の小林康夫と社会学者の大澤真幸の対談本を読んでいると、その中に「若いころに誰でもいいから一人全集を読むといい。(以下略)」というようなことが書かれていて・・・
清水裕也・談
全集を読むと良い、というのは小林秀雄もどこかで書いてたな・・・
山本善行・談
そうだ、そうだ、そうだよねえ、と共感しまくり。かれらの対談の傍らに居座ってしまったのであった。表紙以外の掲載写真は、お客さん清水裕也さんが撮っていた年代ごとの購入書籍の写真(の一部)。こういう記録もいいね。
- 迷子の魂(絵本)Olga Tokarczuk(作) Joanna Concejo(絵)
- 男らしさ(執筆)畑中章宏(『図書』岩波書店定期購読誌2020年12月号/らしさについて考える②)
- 杜甫の作った冷やし麺(執筆)興膳宏(『図書』岩波書店定期購読誌2020年12月号)
- 東洋堂古書目録 令和2年秋号
- しろいみつばち きくちちきの絵本(暮しの手帖Winter 2020-21 特別付録)
- 和歌史 なぜ千年を越えて続いたか(角川選書)
- おふろでちゃぷちゃぷ 松谷みよ子(文) 岩崎ちひろ(絵)
- 宮津昭彦集 自註現代俳句シリーズⅠ期16
- 永遠の緑 浅田次郎著 KEIBA CATALOG vol.18
- 英語発達小史(岩波文庫)H.ブラッドリ著 寺澤芳雄訳