店主と客人の関係性とは思えない、古本熱愛者同士の語り合いが愉しい。タイトルが憎いんだよ。わたしも(漱石ではないが)その昔旅先で立ち寄った古本屋で『中勘助全集』を買ってしまって、持ち帰れずに宅配で送って貰ったことがある。そんな記憶が蘇った。
『「知の技法」入門』という哲学者の小林康夫と社会学者の大澤真幸の対談本を読んでいると、その中に「若いころに誰でもいいから一人全集を読むといい。(以下略)」というようなことが書かれていて・・・
清水裕也・談
全集を読むと良い、というのは小林秀雄もどこかで書いてたな・・・
山本善行・談
そうだ、そうだ、そうだよねえ、と共感しまくり。かれらの対談の傍らに居座ってしまったのであった。表紙以外の掲載写真は、お客さん清水裕也さんが撮っていた年代ごとの購入書籍の写真(の一部)。こういう記録もいいね。
- 戦争は女の顔をしていない(著)スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(訳)三浦みどり
- 徹底して戦争と死について書く(執筆)沼野充義(『図書』岩波書店定期購読誌2020年11月号巻頭)
- 夢の舟唄(德永民平詩集)
- わさびの日本史 (著)山根京子
- 国家への道順(著)柳美里
- 正義のゲーム理論的基礎(著)ケン・ビンモア(訳)栗林寛幸
- 社会契約論ーーホッブス、ヒューム、ルソー、ロールズ(ちくま新書)(著)重田園江
- 40代から始めよう! あぶら身をごっそり落とす きくち体操
- スケール 上──生命、都市、経済をめぐる普遍的法則(著)ジョフリー・ウェスト(訳)山形浩生・森本 正史
- 多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)