宮津昭彦集 自註現代俳句シリーズⅠ期16

いかにも昭和一桁生まれの漢気いっぱいの句集。各句に添えられた文句がまた親父臭い。

脱け髪冴えすでに我が身のものにあらぬ(昭和23)

釘抜くや炎天に穴ひとつ増える(昭和24)

日に焦げて産毛が痒し桃と腕(昭和38)

雪深くして瞳(め)の大き子が多し(昭和49)

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