表紙のタイトルと絵を見ただけで、ゾクッとした児童文学。そんな店名の喫茶があるなら誰しも行きたいと思うに決まっている。その時点でもう魔法にかかっているのだ。このカフェの内外に起こる不思議な出来事は、ふしぎと思った瞬間魔法なんだけれど、その不思議さと単なる偶発性のバランスがこの上なく心地よい。オチもナイス。子どもらだけに読ませるのは勿体ない本を見つけ出したと感じるのも、実は作者の魔法にちがいない。
最近の読書10冊
- お月さまってどんなあじ? ミヒャエル・グレイニェク(絵・文)いずみちほこ(訳)
- 案外、知らずに歌ってた童謡の謎 合田道人(著)
- 世界の名詩を読みかえす 飯吉光夫(訳・編集)葉祥明・唐仁原教久・東逸子・田渕俊夫(絵)
- 太秦ライムライト(映画パンフ)福本清三・山本千尋
- 白い土地 ルポ福島「福島帰還困難区域」とその周辺 三浦英之(著)
- 『Kaka Murad』 & 『Magic Box』
- ザ・ヘイト・ユー・ギヴ THE HATE U GIVE アンジー・トーマス(著)服部理佳(訳)
- 【読了】EREWHON エレホン サミュエル・バトラー(著)武藤浩史(訳)
- 桂浜水族館公認飼育員のトリセツ 桂浜水族館(監修)
- The Journal of Art Crime: Fall 2020 Noah Charney (著), Urška Charney (イラスト)