表紙のタイトルと絵を見ただけで、ゾクッとした児童文学。そんな店名の喫茶があるなら誰しも行きたいと思うに決まっている。その時点でもう魔法にかかっているのだ。このカフェの内外に起こる不思議な出来事は、ふしぎと思った瞬間魔法なんだけれど、その不思議さと単なる偶発性のバランスがこの上なく心地よい。オチもナイス。子どもらだけに読ませるのは勿体ない本を見つけ出したと感じるのも、実は作者の魔法にちがいない。
最近の読書10冊
- 生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! (筑摩選書)森岡正博著
- 霊と肉 山折哲雄著
- ほんとさいこうの日 レイン・スミス作/青山南訳
- 寝てもとれない疲れをとる本(PHP文庫)中根一著
- いなくなれ、群青(新潮文庫)河野裕著
- 幸せになりたければねこと暮らしなさい 樺木宏(著)かばきみなこ(監修)
- あの日からの或る日の絵とことば 筒井大介編
- 女性史は可能か UNE HISTOIRE DES FEMMES EST-ELLE POSSIBLE? ミシェル・ペロー編 (邦訳初版)
- 日本語の連続/不連続 百年前の「かきことば」を読む (平凡社新書)今野真二著
- 目利きの本屋さんに聞いてみた(暮しの手帖Winter 2020-21)