「猫はわがままの専門家だからね」この台詞を聞いてから、ものがたりの世界に入れた、気がする(のは昨日の猫の本のせいかも知れないけど)。あたかもVR世界に迷い込んだ少年少女の青春群像劇かなと傍観するように読み進めていたが、それよりも東洋的、仏教的な時空間、末那識・阿頼耶識の共振性をイメージするようになった時には読者のわたしもそこに居た。
読む前は、表紙イラストがアニメ過ぎるなと感じていて、おじさん読者には不向きかなと、最後まで読みきる自信なんて無かったのに、読み終えてからこの絵を見たら、さすがの絵画に見えて、自分の眼を疑った。不思議。「階段島」シリーズ第一作を堪能したから、第二巻を買いにいこうと思う。(ちょいと遠い本屋さんだったので、次回行くまで、ありますように。本も店も。)
- 迷子の魂(絵本)Olga Tokarczuk(作) Joanna Concejo(絵)
- 男らしさ(執筆)畑中章宏(『図書』岩波書店定期購読誌2020年12月号/らしさについて考える②)
- 杜甫の作った冷やし麺(執筆)興膳宏(『図書』岩波書店定期購読誌2020年12月号)
- 東洋堂古書目録 令和2年秋号
- しろいみつばち きくちちきの絵本(暮しの手帖Winter 2020-21 特別付録)
- 和歌史 なぜ千年を越えて続いたか(角川選書)
- おふろでちゃぷちゃぷ 松谷みよ子(文) 岩崎ちひろ(絵)
- 宮津昭彦集 自註現代俳句シリーズⅠ期16
- 永遠の緑 浅田次郎著 KEIBA CATALOG vol.18
- 英語発達小史(岩波文庫)H.ブラッドリ著 寺澤芳雄訳