「猫はわがままの専門家だからね」この台詞を聞いてから、ものがたりの世界に入れた、気がする(のは昨日の猫の本のせいかも知れないけど)。あたかもVR世界に迷い込んだ少年少女の青春群像劇かなと傍観するように読み進めていたが、それよりも東洋的、仏教的な時空間、末那識・阿頼耶識の共振性をイメージするようになった時には読者のわたしもそこに居た。
読む前は、表紙イラストがアニメ過ぎるなと感じていて、おじさん読者には不向きかなと、最後まで読みきる自信なんて無かったのに、読み終えてからこの絵を見たら、さすがの絵画に見えて、自分の眼を疑った。不思議。「階段島」シリーズ第一作を堪能したから、第二巻を買いにいこうと思う。(ちょいと遠い本屋さんだったので、次回行くまで、ありますように。本も店も。)
- サニーちゃん、シリアへ行く 長有紀枝(文)葉祥明(絵)黒木英充(監修)
- 江戸の空見師 嵐太郎 佐和みずえ(著)
- その白さえ嘘だとしても 河野裕(著)階段島シリーズ第二作 新潮文庫書き下ろし
- indigo+ 赤崎チカ(著)Time is Art シリーズⅢ
- 古書店主とお客さんによる古本入門 漱石全集を買った日 山本善行×清水裕也(対談)
- 暮しの手帖1971年夏号
- 八年後のたけくらべ 領家髙子(著)
- キャパとゲルダ ROBERT CAPA & GERDA TARO ふたりの戦場カメラマン EYES OF THE WORLD マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ(著)原田勝(訳)
- ウルスリのすず SCHELLEN-URSLI ゼリーナ・ヘンツ(文)アロイス・カリジェ(絵)大塚勇三(訳)
- まことに残念ですが… ROTTEN・REJECTIONS 不朽の名作への「不採用通知」160選 アンドレ・バーナード(編著)木原武一(監修)中原裕子(訳)