
25年後の子どもたちへ、と題した特集「ひとこと集」。ひとことっていうのは大抵「それ長いよ」と思うが、マジで一言だと「短すぎ」と感じるのが常ではないか。その意味では節度あるひとことが並んでいる。最短のひとことは、武鹿悦子さん(児童詩人)。
じぶんを たいせつに /ひとを たいせつに /すべての いのちを /たいせつに
もうひと方、間中ケイ子さん(詩人)は詩でひとこと。
季(とき)
風に ゆれながら /根が のびていく
雨に ぬれながら /緑は 深くなっていく
蝶は /ゆっくり 宙(そら)に 舞い上がる
やわらかな闇のバランス柿若葉
テーマとしては、25年後の子どもたちへのメッセージだが、実際に25年後の少年少女の眼に触れるのだろうか。実際には、今、この雑誌を購読している(そこそこの年配者が多かろう)読者たちに向けて「25年後の子どもたちに思いを馳せて今をよりよく生きてください」との一言たちに他なるまい。
最近の読書10冊(予定を含む)
- 映画にしなければならないもの(INTERVIEW)瀬々敬久・佐藤健・阿部寛/キネマ旬報2021年10月上旬号
- 小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌/回顧展公式カタログ兼書籍
- シンポジウム「明日に向けて、何をどう書いていくか」日本児童文学者協会2021公開研究会/案内リーフレット
- 「ぞうもかわいそう」再びー『かわいそうなぞう』の虚偽(筆)長谷川潮/『日本児童文学』2021年9・10月号特集「伝える」を問い直す
- レイシズムを考える(編)清原悠
- 咀嚼不能の石(筆)古矢旬/『図書』岩波書店定期購読誌2021年9月号巻頭
- 読書の敵たち(筆)大澤聡/『図書』岩波書店定期購読誌2021年9月号所収
- 宵の蒼(著)ロバート・オレン バトラー(訳)不二淑子/「短編画廊 絵から生まれた17の物語」所収 (ハーパーコリンズ・フィクション)
- 木村素衞――「表現愛」の美学 (再発見 日本の哲学)(著) 小田部胤久
- たまごのはなし(作・絵)しおたにまみこ