アグネス・チャンさんの推薦文がなければ読まないものを。一番の被害者はアグネス本人だろう。コンセプトとしては面白いが、それだけ。こんなに悲しい童謡たち、こんなに怖い童謡たち、こんなに奇妙な童謡たち、こんなに艶っぽい童謡たち・・・・と挙げていても、大半は「そんな気がして」「さしずめこんなところじゃ」などという、特定の仮説に勝手な想像を膨らませただけの机上の推論ごっこに過ぎない。唯一、合点したのは童謡『赤い靴』だが、これとても北海道TV記者だった菊地寛(菊池寛じゃない)さんの著作と番組放映を紹介しただけ。自分の足で見つけ出したものなんて皆無?
ここに記録するのも恥ずかしいくらいの本だが、アグネス・チャンさんの言葉に籠もる誠意だけは本物。
いま、私も童謡を歌う機会が多いのですが歌の本当の意味を知り、一味も二味も違う歌い方になると確信しています。
アグネス・チャン
- サン=テグジュペリ Saint-Exupéry R.M.アルベレス(著)中村三郎(訳)1998年改訂版
- においのカゴ 石井桃子創作集 大西香織(編集)
- 日本美術のことばと絵 玉蟲敏子(著)角川選書571
- 考える江戸の人々 自立する生き方をさぐる 柴田純(著)
- だまされ屋さん 星野智幸(著)
- 日本幼児史 子どもへのまなざし 柴田純(著)
- 雪の森のリサベット アストリッド・リンドグレーン(作)イロン・ヴィークランド(絵)石井登志子(訳)
- 子どもらしさ(執筆)畑中章宏(『図書』岩波書店定期購読誌2021年2月号/らしさについて考える③)
- ブリキの卵/この世は少し不思議 恩田陸(著)「タマゴマジック」所収・河北新報出版センター発行
- 分断を超えるハンセン病文学の言葉(執筆)木村哲也(『図書』岩波書店定期購読誌2021年2月号)