雪の森のリサベット アストリッド・リンドグレーン(作)イロン・ヴィークランド(絵)石井登志子(訳)

twitterで羊の本屋@hitujinohonya さんが紹介されていたのが心に残って、図書館の倉庫に眠る一冊を出してもらった。羊の本屋さんは子どもに向けて「助けは求めて」と言うことがしっかり書かれている本だと仰せだが、幼い5歳のリサベットちゃんが助けを求めて叫ぶシーンに、絵は無いのだ。その場面でわたしは思ってしまった。わたしは(羊の本屋さんみたいに)幼児の気持ちになって読む心も亡くしてるし、そのシーンを描かないイロン・ヴィークランドさんの思いも汲み取れない、ただのオヤジなんだなあ、と。

でも敢えて記録しよう。絵本好きといいながら、子どもの気持ちを忘れてしまっていることに気づかせてもらえたことは、きっと幸いにちがいない。ありがとう。アストリッド・リンドグレーンさん、イロン・ヴィークランドさん、そして羊の本屋さん!