ザ・絵本という感じ一杯。原題”ME and my FEAR”をこう訳したか! というお決まりの感動以上に、おはなしの設定と絵が実にすばらしい。ブラボー!だ。大きくなったり小さくなったりするビクビク心を持つ主人公に共鳴しながら、コロナ禍に育つ子らと家族にぜひ読んでほしいな。
この本を書く切っ掛けを著者に授けた、作者の両親にも拍手を。
「あなたのビクビクを 絵に かいてごらん」と
わたしを はげましてくれた 母へ
そして じぶんのビクビクを
わたしに みせたくれた 父へ
作者フランチェスカ・サンナの言葉
- サン=テグジュペリ Saint-Exupéry R.M.アルベレス(著)中村三郎(訳)1998年改訂版
- においのカゴ 石井桃子創作集 大西香織(編集)
- 日本美術のことばと絵 玉蟲敏子(著)角川選書571
- 考える江戸の人々 自立する生き方をさぐる 柴田純(著)
- だまされ屋さん 星野智幸(著)
- 日本幼児史 子どもへのまなざし 柴田純(著)
- 雪の森のリサベット アストリッド・リンドグレーン(作)イロン・ヴィークランド(絵)石井登志子(訳)
- 子どもらしさ(執筆)畑中章宏(『図書』岩波書店定期購読誌2021年2月号/らしさについて考える③)
- ブリキの卵/この世は少し不思議 恩田陸(著)「タマゴマジック」所収・河北新報出版センター発行
- 分断を超えるハンセン病文学の言葉(執筆)木村哲也(『図書』岩波書店定期購読誌2021年2月号)