ザ・絵本という感じ一杯。原題”ME and my FEAR”をこう訳したか! というお決まりの感動以上に、おはなしの設定と絵が実にすばらしい。ブラボー!だ。大きくなったり小さくなったりするビクビク心を持つ主人公に共鳴しながら、コロナ禍に育つ子らと家族にぜひ読んでほしいな。
この本を書く切っ掛けを著者に授けた、作者の両親にも拍手を。
「あなたのビクビクを 絵に かいてごらん」と
わたしを はげましてくれた 母へ
そして じぶんのビクビクを
わたしに みせたくれた 父へ
作者フランチェスカ・サンナの言葉
- EREWHON エレホン サミュエル・バトラー(著)武藤浩史(訳)
- 失われた芸術作品の記憶 ノア・チャーニイ(著)服部理佳(訳)
- 問いかけるアイヌ・アート 池田忍(編)五十嵐聡美・貝澤 徹・小笠原小夜・吉原秀喜・高橋 桂・中川 裕・山崎明子・池田 忍(著)
- 撤退の時代だから、そこに齣を置く(執筆)赤坂憲雄(『図書』岩波書店定期購読誌2021年1月号/往復書簡「言葉をもみほぐす」最終話)
- 絵本の本 中村柾子著
- 藤井聡太 すでに棋士として完璧に近い(谷川浩司筆・文藝春秋2021新年特別号所収)
- 石たちの声がきこえる マーグリート・ルアーズ(作)ニザール・アリー・バドル(絵)前田君江(訳)
- 国旗のまちがいさがし 苅安望(監修)
- ひみつのビクビク フランチェスカ・サンナ(作)なかがわちひろ(訳)
- あしたはきっと デイヴ・エガーズ(文)レイン・スミス(絵)青山南(訳)