絵本と分類されるけど、これはNEWYORK近代美術館の子供向け案内本。主人公ぼくが友達あぁとくんを探しに出掛けたら、アートを紹介されまくるという展開で美術館の作品に遭遇しまくるストーリー。ヴィンセント・ファン・ゴッホの星月夜を見ては「とても、ドキドキする、というか。」と感想をのべる程度だし、サルバドール・ダリの記憶の固執のまえでは「金時計にむらがる アリたちのむれは、いったいどうしたって いうんだい? それに、ここの時間は でたらめじゃないか。まったく。」と率直な疑問も。
こんな調子で絵画の他に写真やビデオ・映画・彫刻・建築もならぶだけ? と思ったら、巻末には絵本収録の作品の作品名・作者・作品仕様・所蔵元が列記され、クレジットが原文(英語の儘)載せてある。もはや単なる絵本じゃない。関心を持つこどもがあることを想定して「どうぞ、ご説明くださるようおねがいします」と結んである。願わくは、日本でも各地の美術館や博物館をテーマにこういう絵本っぽい案内本が続々出ると大人も子供も楽しいとおもう♪
- サニーちゃん、シリアへ行く 長有紀枝(文)葉祥明(絵)黒木英充(監修)
- 江戸の空見師 嵐太郎 佐和みずえ(著)
- その白さえ嘘だとしても 河野裕(著)階段島シリーズ第二作 新潮文庫書き下ろし
- indigo+ 赤崎チカ(著)Time is Art シリーズⅢ
- 古書店主とお客さんによる古本入門 漱石全集を買った日 山本善行×清水裕也(対談)
- 暮しの手帖1971年夏号
- 八年後のたけくらべ 領家髙子(著)
- キャパとゲルダ ROBERT CAPA & GERDA TARO ふたりの戦場カメラマン EYES OF THE WORLD マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ(著)原田勝(訳)
- ウルスリのすず SCHELLEN-URSLI ゼリーナ・ヘンツ(文)アロイス・カリジェ(絵)大塚勇三(訳)
- まことに残念ですが… ROTTEN・REJECTIONS 不朽の名作への「不採用通知」160選 アンドレ・バーナード(編著)木原武一(監修)中原裕子(訳)