最近、女らしさとか学校制服を話題にしたばかりなのでタイムリーな新刊に遭遇で期待大。久しぶりぶりの図書館に感謝。目次を見ただけで、学校制服問題を余すところなく論じきっているやに窺える。
- 第一章 制服モデルチェンジの論理
- 第二章 制服誕生の舞台裏
- 第三章 制服自由、伝統校の矜持
- 第四章 制服復活で学校リニューアル
- 第五章 制服を作る側の戦略
- 第六章 制服の思想
実にたくさんの高校の実例とその校長や教諭等の声、少なからず学校史を紹介しているのは凄い。ただ、極めて残念な事実が発覚していることは強調しておかねばならない。本文を引用する。
今回、たいへん驚いたことがある。制服自由化高校、制服復活高校のリスト(第三章.第四章)を作成するにあたって、全国の学校に制服の有無、制服の種類を問い合わせたところ、回答拒否がいくつかあった。「職員会議ではかって決めます」という信じがたい対応もある。これら取材拒否、調査回答拒否は圧倒的に公立高校が多かった。(中略)こんなことで、生徒に「主体的に判断」する力を身につけさせることができるのか、と皮肉を言いたくなる。
嗚呼、先日ツイッターで呟いたばかりなので参考にここにも記録しておく。
《参考》新高校学習指導要領の問題点
- EREWHON エレホン サミュエル・バトラー(著)武藤浩史(訳)
- 失われた芸術作品の記憶 ノア・チャーニイ(著)服部理佳(訳)
- 問いかけるアイヌ・アート 池田忍(編)五十嵐聡美・貝澤 徹・小笠原小夜・吉原秀喜・高橋 桂・中川 裕・山崎明子・池田 忍(著)
- 撤退の時代だから、そこに齣を置く(執筆)赤坂憲雄(『図書』岩波書店定期購読誌2021年1月号/往復書簡「言葉をもみほぐす」最終話)
- 絵本の本 中村柾子著
- 藤井聡太 すでに棋士として完璧に近い(谷川浩司筆・文藝春秋2021新年特別号所収)
- 石たちの声がきこえる マーグリート・ルアーズ(作)ニザール・アリー・バドル(絵)前田君江(訳)
- 国旗のまちがいさがし 苅安望(監修)
- ひみつのビクビク フランチェスカ・サンナ(作)なかがわちひろ(訳)
- あしたはきっと デイヴ・エガーズ(文)レイン・スミス(絵)青山南(訳)