最近、女らしさとか学校制服を話題にしたばかりなのでタイムリーな新刊に遭遇で期待大。久しぶりぶりの図書館に感謝。目次を見ただけで、学校制服問題を余すところなく論じきっているやに窺える。
- 第一章 制服モデルチェンジの論理
- 第二章 制服誕生の舞台裏
- 第三章 制服自由、伝統校の矜持
- 第四章 制服復活で学校リニューアル
- 第五章 制服を作る側の戦略
- 第六章 制服の思想
実にたくさんの高校の実例とその校長や教諭等の声、少なからず学校史を紹介しているのは凄い。ただ、極めて残念な事実が発覚していることは強調しておかねばならない。本文を引用する。
今回、たいへん驚いたことがある。制服自由化高校、制服復活高校のリスト(第三章.第四章)を作成するにあたって、全国の学校に制服の有無、制服の種類を問い合わせたところ、回答拒否がいくつかあった。「職員会議ではかって決めます」という信じがたい対応もある。これら取材拒否、調査回答拒否は圧倒的に公立高校が多かった。(中略)こんなことで、生徒に「主体的に判断」する力を身につけさせることができるのか、と皮肉を言いたくなる。
嗚呼、先日ツイッターで呟いたばかりなので参考にここにも記録しておく。
《参考》新高校学習指導要領の問題点
- サニーちゃん、シリアへ行く 長有紀枝(文)葉祥明(絵)黒木英充(監修)
- 江戸の空見師 嵐太郎 佐和みずえ(著)
- その白さえ嘘だとしても 河野裕(著)階段島シリーズ第二作 新潮文庫書き下ろし
- indigo+ 赤崎チカ(著)Time is Art シリーズⅢ
- 古書店主とお客さんによる古本入門 漱石全集を買った日 山本善行×清水裕也(対談)
- 暮しの手帖1971年夏号
- 八年後のたけくらべ 領家髙子(著)
- キャパとゲルダ ROBERT CAPA & GERDA TARO ふたりの戦場カメラマン EYES OF THE WORLD マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ(著)原田勝(訳)
- ウルスリのすず SCHELLEN-URSLI ゼリーナ・ヘンツ(文)アロイス・カリジェ(絵)大塚勇三(訳)
- まことに残念ですが… ROTTEN・REJECTIONS 不朽の名作への「不採用通知」160選 アンドレ・バーナード(編著)木原武一(監修)中原裕子(訳)