週刊誌ネタも週刊誌だから楽しめるということがよく分かった。1冊の本にまとめて連続一気読みしたら、ウザい! というのをごまかすように、結論めいた「おわりに」の最後にオルテガの言葉を延々引いてみせているのはある意味、巧い、かもしれないが。
あえて1点だけ記録しておこう。
橋本徹(元大阪府知事)のプロフィールとして「タレント・弁護士」と表記しているのは悪意に満ちていると思う。弁護士を先に挙げるのが許せなかったのかなあ。
最後に。大衆の代弁者として無能な政治家などをバカよばわりしとおしているつもりの著者もまた、案外「無責任な人たち」の側の人間に見えてきてしまうのは哀れ。
最近の読書10冊(予定を含む)
- サニーちゃん、シリアへ行く 長有紀枝(文)葉祥明(絵)黒木英充(監修)
- 江戸の空見師 嵐太郎 佐和みずえ(著)
- その白さえ嘘だとしても 河野裕(著)階段島シリーズ第二作 新潮文庫書き下ろし
- indigo+ 赤崎チカ(著)Time is Art シリーズⅢ
- 古書店主とお客さんによる古本入門 漱石全集を買った日 山本善行×清水裕也(対談)
- 暮しの手帖1971年夏号
- 八年後のたけくらべ 領家髙子(著)
- キャパとゲルダ ROBERT CAPA & GERDA TARO ふたりの戦場カメラマン EYES OF THE WORLD マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ(著)原田勝(訳)
- ウルスリのすず SCHELLEN-URSLI ゼリーナ・ヘンツ(文)アロイス・カリジェ(絵)大塚勇三(訳)
- まことに残念ですが… ROTTEN・REJECTIONS 不朽の名作への「不採用通知」160選 アンドレ・バーナード(編著)木原武一(監修)中原裕子(訳)