藤井厚二建築著作集(全10巻)が昨年出た。かれの主著『日本の住宅』も収録されている由。もともと高額古書だから半分あきらめていたけれども、新刊著作集ならどこかの図書館で読めるかもと期待しはじめた。どうやら広島県立図書館なら館内閲覧限定で読めるということまでは判ったのだが、コロナ禍で不要不急どんぴしゃの閲覧には当面行けそうも無い。
環境共生住宅の、日本における原点ともいえる住宅を昭和初期の日本ではじめて手掛けた著者の、建物以上にわたしは著作に惹かれる。かれに関する読み物はちらほらあるにはあるが、やはり当人のナマの言葉に接してみたいのだ。
重文指定されたかれの住宅・聴竹居の写真はPinterestに少し集めて楽しんでいるところ。
最近の読書10冊(願望を含む)
- 映画にしなければならないもの(INTERVIEW)瀬々敬久・佐藤健・阿部寛/キネマ旬報2021年10月上旬号
- 小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌/回顧展公式カタログ兼書籍
- シンポジウム「明日に向けて、何をどう書いていくか」日本児童文学者協会2021公開研究会/案内リーフレット
- 「ぞうもかわいそう」再びー『かわいそうなぞう』の虚偽(筆)長谷川潮/『日本児童文学』2021年9・10月号特集「伝える」を問い直す
- レイシズムを考える(編)清原悠
- 咀嚼不能の石(筆)古矢旬/『図書』岩波書店定期購読誌2021年9月号巻頭
- 読書の敵たち(筆)大澤聡/『図書』岩波書店定期購読誌2021年9月号所収
- 宵の蒼(著)ロバート・オレン バトラー(訳)不二淑子/「短編画廊 絵から生まれた17の物語」所収 (ハーパーコリンズ・フィクション)
- 木村素衞――「表現愛」の美学 (再発見 日本の哲学)(著) 小田部胤久
- たまごのはなし(作・絵)しおたにまみこ