装丁と写真と「?」の吸引力にヤラレた。すぐには羊毛フェルトと判らなくて思わず顔を近づけた。(それでもわからず頁を繰ると)さくだゆうこさんの名前とともに、そう書いてある。で、即買いして、読み進めたらフェルト作品はりっぱな登場人物(いや登場フェルト)たちじゃ♪
図書室司書さんが主人公かと想像したら、強烈キャラではあるが出番は少なめ。キーパーソンではあっても、主人公は連作五章のそれぞれに設定されてある、悩める人びと。あとはわたしの単なる思いつきだが、以前映画で見た『深夜食堂』(店主役は小林薫さんだった)を舞台装置とした温かいドラマと相通じる匂いがした。
話は戻って、さくだゆうこさんの作品は凄いなあと彼女のウェブサイトを鑑賞しつつ改めて念う。
最近の読書10冊(予定を含む)
- サニーちゃん、シリアへ行く 長有紀枝(文)葉祥明(絵)黒木英充(監修)
- 江戸の空見師 嵐太郎 佐和みずえ(著)
- その白さえ嘘だとしても 河野裕(著)階段島シリーズ第二作 新潮文庫書き下ろし
- indigo+ 赤崎チカ(著)Time is Art シリーズⅢ
- 古書店主とお客さんによる古本入門 漱石全集を買った日 山本善行×清水裕也(対談)
- 暮しの手帖1971年夏号
- 八年後のたけくらべ 領家髙子(著)
- キャパとゲルダ ROBERT CAPA & GERDA TARO ふたりの戦場カメラマン EYES OF THE WORLD マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ(著)原田勝(訳)
- ウルスリのすず SCHELLEN-URSLI ゼリーナ・ヘンツ(文)アロイス・カリジェ(絵)大塚勇三(訳)
- まことに残念ですが… ROTTEN・REJECTIONS 不朽の名作への「不採用通知」160選 アンドレ・バーナード(編著)木原武一(監修)中原裕子(訳)