装丁と写真と「?」の吸引力にヤラレた。すぐには羊毛フェルトと判らなくて思わず顔を近づけた。(それでもわからず頁を繰ると)さくだゆうこさんの名前とともに、そう書いてある。で、即買いして、読み進めたらフェルト作品はりっぱな登場人物(いや登場フェルト)たちじゃ♪
図書室司書さんが主人公かと想像したら、強烈キャラではあるが出番は少なめ。キーパーソンではあっても、主人公は連作五章のそれぞれに設定されてある、悩める人びと。あとはわたしの単なる思いつきだが、以前映画で見た『深夜食堂』(店主役は小林薫さんだった)を舞台装置とした温かいドラマと相通じる匂いがした。
話は戻って、さくだゆうこさんの作品は凄いなあと彼女のウェブサイトを鑑賞しつつ改めて念う。
最近の読書10冊(予定を含む)
- 戦争は女の顔をしていない(著)スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(訳)三浦みどり
- 徹底して戦争と死について書く(執筆)沼野充義(『図書』岩波書店定期購読誌2020年11月号巻頭)
- 夢の舟唄(德永民平詩集)
- わさびの日本史 (著)山根京子
- 国家への道順(著)柳美里
- 正義のゲーム理論的基礎(著)ケン・ビンモア(訳)栗林寛幸
- 社会契約論ーーホッブス、ヒューム、ルソー、ロールズ(ちくま新書)(著)重田園江
- 40代から始めよう! あぶら身をごっそり落とす きくち体操
- スケール 上──生命、都市、経済をめぐる普遍的法則(著)ジョフリー・ウェスト(訳)山形浩生・森本 正史
- 多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)