飯吉光夫さんってやっぱり凄いよ。ドイツ詩人を中心に米仏の名詩を選りすぐり、すべて初心者向けに平易で親しみやすいトーンに訳し直した、詩鑑賞の入門書。先生はパウル・ツェランが専門でかれの詩作ほとんど訳しているというのに、かれには微塵も触れない。(難解とされるからだろう。)唯ただ、ひとりでも多くの人に優れた詩編に触れて欲しいとの”詩愛”の極みか。しかも挿絵は、詩人によるイメージの差異を楽しめるようベテラン4人で分担してもらう編集力。
- 唐仁原教久(ヘッセ、ケストナー、ブレヒト、グラス)
- 東逸子(ボードレール、ランボー、カフカ、ホイットマン)
- 葉祥明(リルケ、ハイネ、そしてカバー・扉・目次画)
- 田渕俊夫(ゲーテ)
- 戦争は女の顔をしていない(著)スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(訳)三浦みどり
- 徹底して戦争と死について書く(執筆)沼野充義(『図書』岩波書店定期購読誌2020年11月号巻頭)
- 夢の舟唄(德永民平詩集)
- わさびの日本史 (著)山根京子
- 国家への道順(著)柳美里
- 正義のゲーム理論的基礎(著)ケン・ビンモア(訳)栗林寛幸
- 社会契約論ーーホッブス、ヒューム、ルソー、ロールズ(ちくま新書)(著)重田園江
- 40代から始めよう! あぶら身をごっそり落とす きくち体操
- スケール 上──生命、都市、経済をめぐる普遍的法則(著)ジョフリー・ウェスト(訳)山形浩生・森本 正史
- 多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)
おお、わたしは難しくても飯吉光夫先生訳のパウル・ツェラン作品が読みたいぞ。