若年時代には若年の哀しすぎるほど鮮烈な一途さがあり、晩年には年輪相応の豊かな余情が宿っていて、各年代の歌集どれにも、お気に入りがある。
第一歌集『群鶏』から
- つきつめて思ふは苦し庭おもて沈丁に寄る冬の蠅あり(昭和11年、23歳)
- 靴の下になよめく芝を踏みて立ち心し寂し人も憶へば(昭和14年、26歳)
第十一歌集『純黄』(昭和61年、74歳刊)から
- ひげそらぬ我の陰口ミヤリイノ・シュージノヴィッチと呼ぶ友のあり
- テレビなど今日見てゐしがホウレンソウ食べしポパイの如くはならず
- 戦争は女の顔をしていない(著)スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(訳)三浦みどり
- 徹底して戦争と死について書く(執筆)沼野充義(『図書』岩波書店定期購読誌2020年11月号巻頭)
- 夢の舟唄(德永民平詩集)
- わさびの日本史 (著)山根京子
- 国家への道順(著)柳美里
- 正義のゲーム理論的基礎(著)ケン・ビンモア(訳)栗林寛幸
- 社会契約論ーーホッブス、ヒューム、ルソー、ロールズ(ちくま新書)(著)重田園江
- 40代から始めよう! あぶら身をごっそり落とす きくち体操
- スケール 上──生命、都市、経済をめぐる普遍的法則(著)ジョフリー・ウェスト(訳)山形浩生・森本 正史
- 多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)