工場 小山田浩子(著)
2010年発表のデビュー作(当時は20代か)。「工場」という名の巨大な異空間に何も知らずに就労して入り込んでしまった3人の目線それぞれで追う物語。わたしの地元でも「工場前」なんていうバス停があったりするので親近感を覚える…
2010年発表のデビュー作(当時は20代か)。「工場」という名の巨大な異空間に何も知らずに就労して入り込んでしまった3人の目線それぞれで追う物語。わたしの地元でも「工場前」なんていうバス停があったりするので親近感を覚える…
表紙のタイトルと絵を見ただけで、ゾクッとした児童文学。そんな店名の喫茶があるなら誰しも行きたいと思うに決まっている。その時点でもう魔法にかかっているのだ。このカフェの内外に起こる不思議な出来事は、ふしぎと思った瞬間魔法な…
手塚治虫さんの手書き台詞そのままの復刻と聞いてときめいたのに、WEBで見たその手書きはなんと癖のなさ過ぎる筆致で、そこでがっかりするってどういうこと? なお本作は価格13,200円らしい。それでもやっぱり実物は見たい衝動…
タイトルの醸すイメージをぶち壊す真っ黒なクマのアップ画像ではじまり、物語はさらに想像を超えた展開をみせる。子どものドキドキ、ワクワクを喚起しつづける。すごい。ザ・絵本って感じ。 最近の読書10冊
コロナ禍(だけじゃなくて、いたるところ分断だらけ)という時宜を得た特集そのもの。特集は、今と未来を生きる少年少女たちにこそ贈られるべきだから、多彩な作品たちが一人でも多くの児のもとに届きますように。なかでも、わたしは本作…
読んでみたい短編小説があったのに、書店で売り切れ。これを機に(ダメ元で)思い切りよく定期購読を申し込んでみたら買えました。で、(満足した作品の記録は後日に譲り)敢えてアップしておきたいのがこの方。作家であり小児科でもある…
藤富保男さんの詩は、ハズレなしって印象で、いつ出逢っても頭のコリや痺れを癒やしてもらえるというのがわたしの感想。その偉大な詩人の追悼というので即買いしたが、筆を執る人ごとに違う一面を教えていただいて改めて感服した。「言語…
シリア難民問題を訴える絵本ってすごくない? この一冊購入が難民や避難民の支援につながるようになっている。わたしは図書館で借りただけだが、情報発信することで貢献となるのかもしれない。それにしても、主人公サニーちゃんは垂れ耳…
作者ゆかりの地ということで愛媛新聞で紹介されていた、幕末小説。空見師とはいわゆる観天望気を生業にする者で、架空の呼称だろう(が実在したかどうかは気になる)。現代で言えば気象予報士なのだが、予知能力と解されていたとの設定ら…
第2作にしてすっかり階段島の世界に馴染んでいるわたし(ああ、嵌められた感じ)。キャラの一人一人が確と立っているなかでも、メインの一人真辺由宇の直情さとそれを最も理解する僕・七草くんの屈折した優しさに寄り添っていると、思わ…