松下育男詩集 現代詩文庫244
詩の書き方指南としては頗る具体的な指標を示してくださる(からといって誰しも詩人になれるわけじゃないんだけど)後進に優しい松下育男さんの、初期から今に至る贅沢な詩集。初期作品のころから一貫しているのは等身大のご自分へのまな…
詩の書き方指南としては頗る具体的な指標を示してくださる(からといって誰しも詩人になれるわけじゃないんだけど)後進に優しい松下育男さんの、初期から今に至る贅沢な詩集。初期作品のころから一貫しているのは等身大のご自分へのまな…
日本初。1936年にバレンタインデーとチョコレートの濃密な関係の端緒をひらいた広告はモロゾフ(神戸市)のもの。ただし、そんな昔に日本でバレンタインデーが始まったわけではない。英字広告であることから分かるように、これは神戸…
「100分 de 名著」テキスト買った。「黒い皮膚・白い仮面」 講師の小野正嗣さんの写真がちと若くてかわいい。この方の作品はまだ読んだことがなくて、NHKのTV『日美』でしか知らない。フランス語文学研究者としての実績も存…
予備知識なしに読んだ。何者? 強靱な心眼でヒトとの対話の表も裏も奥までも瞬時に読解反応して、押しつけがましくない思いやりに満ち満ちた言動を返せる人。相手が心閉ざしたおとなであろうと、無邪気にみえる幼児であろうと、姿勢は変…
遠出したついでに足を(100kmほど)伸ばして新見美術館へ行ってきた。開館三十周年の特別企画として地元ゆかりの二人、片山康之・加藤萌の作品展。コラボ作品もよかったが、わたしは加藤さんの乾漆彫像に魅せられた。簡易な写真撮影…
昨日、今日の愛媛新聞トップは元艦長スコット・ワドル氏から遺族等への公開書簡の記事。ほぼ全文を英文と邦訳で掲載したことは評価。加害責任者のことばにもあったとおり、痛ましい事故を機にハワイと愛媛の高校の文化交流が続いているこ…
宇宙(コスモス)の詩人。星の王子さまの原作者サン・テグジュペリをそう称える本書は、かれの生涯と作品を丹念に追ったすえにリアルな作者像に辿り着いたのだ。本の帯にはサン・テグジュペリ論の先駆的記念碑とある。 没後60年に垂ん…
石井桃子さんの作品や翻訳のお世話になっていない日本人なんていないでしょうから、紹介は略。収録の作品はいかにも昭和の家庭や子どものにおいがするけれど、古臭く感じないのは、登場人物がひとりのこらず生き生き、のびやかなところに…
図書館でぶらぶらしたから出遭えた一冊(滞在わずか20分)。従来特殊あつかいだった字形「蘆手」の存在に光を当てて、水面にうかぶようなデザイン性高い(遊び感覚?の)文字「蘆手」から「かな文字」誕生という可能性に言及している。…
幼児史研究分野で知った柴田純さんの本を読んでみたくなった。既存の歴史観に囚われずに、微かなヒントを年月掛けて深掘りしつづけるタイプの人。現代人なら当たり前すぎる「自分の頭で考える」生き方は日本史上ではそう古いことではない…