twitterで羊の本屋@hitujinohonya さんが紹介されていたのが心に残って、図書館の倉庫に眠る一冊を出してもらった。羊の本屋さんは子どもに向けて「助けは求めて」と言うことがしっかり書かれている本だと仰せだが、幼い5歳のリサベットちゃんが助けを求めて叫ぶシーンに、絵は無いのだ。その場面でわたしは思ってしまった。わたしは(羊の本屋さんみたいに)幼児の気持ちになって読む心も亡くしてるし、そのシーンを描かないイロン・ヴィークランドさんの思いも汲み取れない、ただのオヤジなんだなあ、と。
でも敢えて記録しよう。絵本好きといいながら、子どもの気持ちを忘れてしまっていることに気づかせてもらえたことは、きっと幸いにちがいない。ありがとう。アストリッド・リンドグレーンさん、イロン・ヴィークランドさん、そして羊の本屋さん!
最近の読書10冊
- 生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! (筑摩選書)森岡正博著
- 霊と肉 山折哲雄著
- ほんとさいこうの日 レイン・スミス作/青山南訳
- 寝てもとれない疲れをとる本(PHP文庫)中根一著
- いなくなれ、群青(新潮文庫)河野裕著
- 幸せになりたければねこと暮らしなさい 樺木宏(著)かばきみなこ(監修)
- あの日からの或る日の絵とことば 筒井大介編
- 女性史は可能か UNE HISTOIRE DES FEMMES EST-ELLE POSSIBLE? ミシェル・ペロー編 (邦訳初版)
- 日本語の連続/不連続 百年前の「かきことば」を読む (平凡社新書)今野真二著
- 目利きの本屋さんに聞いてみた(暮しの手帖Winter 2020-21)