『夏の花』で有名な、広島被曝者の作家、原民喜の人生を「死と愛と孤独の肖像」とは絶妙なるかな。原爆体験にもとづいた『夏の花』執筆や発表そのものも苦難であった時代のさまが丁寧に描かれている。かれにとっての特別の女性であったろう「U女」の出てくる詩の解説やら、彼女に対する取材にも、著者梯久美子さんの寄り添うようなまなざしを感じる。
ただいまテスト中
はかり知れない色の重なりを感じさせる人がいる。私には表面をけずったときに現れる色があるか。
『うたうかたつむり』野田沙織詩集あとがき
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