古代インドの思想

【内容】

最大の民主主義国家であり、多様な民族・言語・宗教の坩堝であるインドをまとめる価値観とは何か。緻密な哲学思想や洗練された文学理論など、高度に発達した「知の体系」は、いかに生まれたか。厳しくも豊かな自然環境がインド人に与えた影響とは。外の世界から多くを受け入れながら矛盾なく深化・発展させることで、独自の文化や思想を生み出し、世界中に波及させてきた。ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教…。すべてを包み込むモザイク国家「インド」の源流を古代世界に探る。

 

【所感】

インドの国のかたちは三角形ではなく菱形が正しい、と思っていたら、ご当地ではダイヤモンドの形と称するらしい。おお、なんとポジティブ、楽観的、前向き思考なんだ。事実、ホームレスであっても、インド(コルカタ)のそれは米国カリフォルニア州の者より幸福感が高いんだそうだ。そんな思考性の源流にあるのが古代からの自然・文明・宗教であって、地形や気候の要因がすこぶる重要な意味を帯びている。文明・宗教とても見方によればインドには興るべくしておこったと見なしうる。ひとことでいえば、因縁なのだ。

 

 

 

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