コロナと無責任な人たち(著)適菜収/祥伝社新書

週刊誌ネタも週刊誌だから楽しめるということがよく分かった。1冊の本にまとめて連続一気読みしたら、ウザい! というのをごまかすように、結論めいた「おわりに」の最後にオルテガの言葉を延々引いてみせているのはある意味、巧い、かもしれないが。

あえて1点だけ記録しておこう。

橋本徹(元大阪府知事)のプロフィールとして「タレント・弁護士」と表記しているのは悪意に満ちていると思う。弁護士を先に挙げるのが許せなかったのかなあ。

最後に。大衆の代弁者として無能な政治家などをバカよばわりしとおしているつもりの著者もまた、案外「無責任な人たち」の側の人間に見えてきてしまうのは哀れ。


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