ことばでたどる日本の歴史

この40年、日本史が次々と書き換えられている。文字資料の発見、あたらしい読み・推理・解読。一見ことばへのオタク的偏愛にしか見えないのだが、既成の歴史をひっくりかえす醍醐味があると知ったら、"いいかも"と思う。

著者は鳥瞰図ならぬ「虫」瞰で読み解いていく。確実なことは何か。不確実なことは何か。その積み重ねの先に全体像が立ち現れるのだ。真の全体像とは、おおざっぱな歴史とは似ても似つかないのだ。

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