コウモリであるとはどのようなことか

"ある意味で特異な哲学者"による多様な論集だ。特異というのは、現代(執筆当時1974年)において哲学者の多くが論じやすく答を導きやすい問題にばかり取り組む現実がある一般論に対しての賛辞だ。

 

コウモリであるとは・・・の問題への取り組みは哲学者よりも昨日読んだトーマス・トウェイツのような実践体験者のほうがわかりよい。

 

それだからと言って本書の価値が下がるわけじゃない。「戦争と大量虐殺」や「公的行為における無慈悲さ」などは現代社会で多くの人が何かしら釈然としない感覚の根源的理解に役立つ。哲学は具体的な社会的問題に答をだすものではないが、問題点を深く理解するために不可欠な学問なのだ。

 

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