19世紀にドイツ語で書かれた『アルプスの少女ハイジ』(の原著)を読み解くNHK教育テレビのテキスト。TVを見なくたって十分愉しい1冊。貧しい時代のスイスの国情などを反映して書かれていて、スイスの人にも馴染みの名作だが、スイスでは日本製アニメは放映されていない。その理由がいい。現実が美化されすぎていて、スイスの人にイメージ・習慣・体験となじまないから。このテキスト著者もいう。「アニメを見て・・・ギャップを感じるのは、ハイジもペーターも・・・5年の月日が経って・・・成長するのに・・・ずっと同じ服を着て、背は全然伸びないし・・・」。独語原作に挑戦したくなるなあ。