原作は1945年、邦訳版も1973年とロングセラーで、スイスのローカル風習を題材にした絵本。この本のおかげで舞台の村は有名に。作画のアロイス・カリジェさんも作者ゼリーナ・ヘンツさんから本書の画を依頼されたのを機に何作も共同製作し、国際アンデルセン賞画家に。
で、気になることがある。スイス辺境に居たヘンツさんはどうやって、同じく希少言語のロマンシュ語をつかう画家(当時は放浪から戦争を経て超貧乏?)のことを知り得たのだろう? 試みにカリジェさんの生誕地Trunとヘンツさんの在所Guardaのあいだのルートを検索してみた。ともにスイス南東の山間部にあるとはいえ距離にして最短125km、今の車で2時間半。(現在わたしがいる四国で考えると瀬戸内側から太平洋側へ一般道で移動する感じかと。)
二人の間にどんな接点があったのだろう。もしも、出遭っていなければ・・・と思うと奇しき縁しであることはまちがいない。(それにしても、わたしは何と暇人なのかと。。。)
- 迷子の魂(絵本)Olga Tokarczuk(作) Joanna Concejo(絵)
- 男らしさ(執筆)畑中章宏(『図書』岩波書店定期購読誌2020年12月号/らしさについて考える②)
- 杜甫の作った冷やし麺(執筆)興膳宏(『図書』岩波書店定期購読誌2020年12月号)
- 東洋堂古書目録 令和2年秋号
- しろいみつばち きくちちきの絵本(暮しの手帖Winter 2020-21 特別付録)
- 和歌史 なぜ千年を越えて続いたか(角川選書)
- おふろでちゃぷちゃぷ 松谷みよ子(文) 岩崎ちひろ(絵)
- 宮津昭彦集 自註現代俳句シリーズⅠ期16
- 永遠の緑 浅田次郎著 KEIBA CATALOG vol.18
- 英語発達小史(岩波文庫)H.ブラッドリ著 寺澤芳雄訳