アグネス・チャンさんの推薦文がなければ読まないものを。一番の被害者はアグネス本人だろう。コンセプトとしては面白いが、それだけ。こんなに悲しい童謡たち、こんなに怖い童謡たち、こんなに奇妙な童謡たち、こんなに艶っぽい童謡たち・・・・と挙げていても、大半は「そんな気がして」「さしずめこんなところじゃ」などという、特定の仮説に勝手な想像を膨らませただけの机上の推論ごっこに過ぎない。唯一、合点したのは童謡『赤い靴』だが、これとても北海道TV記者だった菊地寛(菊池寛じゃない)さんの著作と番組放映を紹介しただけ。自分の足で見つけ出したものなんて皆無?
ここに記録するのも恥ずかしいくらいの本だが、アグネス・チャンさんの言葉に籠もる誠意だけは本物。
いま、私も童謡を歌う機会が多いのですが歌の本当の意味を知り、一味も二味も違う歌い方になると確信しています。
アグネス・チャン
- 戦争は女の顔をしていない(著)スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(訳)三浦みどり
- 徹底して戦争と死について書く(執筆)沼野充義(『図書』岩波書店定期購読誌2020年11月号巻頭)
- 夢の舟唄(德永民平詩集)
- わさびの日本史 (著)山根京子
- 国家への道順(著)柳美里
- 正義のゲーム理論的基礎(著)ケン・ビンモア(訳)栗林寛幸
- 社会契約論ーーホッブス、ヒューム、ルソー、ロールズ(ちくま新書)(著)重田園江
- 40代から始めよう! あぶら身をごっそり落とす きくち体操
- スケール 上──生命、都市、経済をめぐる普遍的法則(著)ジョフリー・ウェスト(訳)山形浩生・森本 正史
- 多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)