じいじが迷子になっちゃった: あなたへと続く家族と戦争の物語

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本屋で何気なく最初に手にした本が、まさかの戦争孤児の物語。今夏はこの流れに乗っているようだ。(大字のタイトルだけ見たときは、認知症徘徊者の話かと。)愛媛新聞による小学生読書感想文の課題図書で、ダブル帯の1枚目をめくると、ノンフィクションの名作『あの戦争から遠く離れて』(中国残留孤児とその二世の話)の著者(二世)による再編集創作と判明した。(この名作を読んでないけれど。)

5・6年生向きとなっているが、わたしは読み進めて驚愕。まず、作中で重要な中国人名や地名が中国語音になっている。孫玉福(スンユイフー)とか。

孤児が祖国日本へ帰国しようとするときの公安局の行動が(平易な言葉遣いであるが)生々しく綴られていたり。当然必要な説明として文化大革命のようすもしっかり有る。

現代の日本の小学生で、ここまで理解できるんだなっということと、相応の教え方さえできれば、というのを強く感じてしまった。f:id:junyobook:20200729173556j:plain

 

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