阿川弘之座談集 言葉と礼節

平成27年逝去されし阿川弘之さんが作家たち8人と個別に語り合った記録。

好きな回は、村上龍と息女佐和子と交わした日本語談義。

昔からある言葉は美しいとする一方で、乱れた言葉どもを受容せずに一刀両断してみせる態度が小気味よい。いつしか当たり前に使われている「生きざま」「癒やし」「◎◎へのこだわり」などが嫌いだと。戦後に出来た相撲ことばの「殊勲賞」「技能賞」「敢闘賞」なども美しくない、汚いだって。

 

目次 

不思議に命永らえて(三浦朱門)
「たかが経済」といえる文化立国を(藤原正彦)
好きな日本語、嫌いな日本語(村上龍
阿川佐和子)
文士の魂(大久保房男)
昭和史の明と暗(半藤一利)
鉄道は国家なり(原武史)
日本の将来を想う(半藤一利
養老孟司)

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