ヘリック詩鈔(森亮・訳/岩波文庫)

数篇ごとに添えられた、訳者のワンポイント解説がいい味を出している。16世紀末うまれの英国詩人の作品をあじわうには、それなりの解説が必要かなあと思ってしまう。「戯れに」と題した作中の葡萄酒は原作では古代ローマの銘酒「カエクブム」になっている、とあるのは気になるなあ。ワインに詳しくない身としては、カエクブムと訳さなかったことが逆に気になる。

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