たとえる技術

本の帯がずれて「たとえ技」って本だと思って購入。このタイトルもいい。譬喩のテクニックを習得しようと考えて読むよりも、まるで柔道猛者が得意技で相手をねじふせるかのような「たとえ技」連発の醍醐味を味わう本、と思ったほうがいい。「この本の取説」として、かの高橋源一郎さんが絶賛しているように「絶望」表現の見本にぐだぐだ綴られるストーリーなんぞ痛快そのもの。終盤にいたっては、もはやおふざけ以外の何物でも無い愉しさが連続爆発状態だ。

 

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