新聞で金時鐘さんの報道をみて、詩集を取り出してみた。元左翼で昭和20年代に日本に亡命し、日本語をあやつり詩を編んでこられた、誇り高い在日韓国人というお方。どの詩もこころにくさびを打ち付けられる思いがする。「夏がきらめくことはもうない」と言われると、戦禍をしらない世代なのに、元加害国の一人を意識する。かれのいう、遠い記憶に読み手は引きずり込まれていくのは、愉しくはないが大事な感覚の経験だとおもう。
ただいまテスト中
はかり知れない色の重なりを感じさせる人がいる。私には表面をけずったときに現れる色があるか。
『うたうかたつむり』野田沙織詩集あとがき
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