この人知ってる。冤罪で拘留され、復活して厚労省事務次官まで登り詰めたマイナーな人だからこそ、マイナーな人間の目線で官僚組織、検察組織などの暗部がよく見えたのだ。あの冤罪の真相を綴りながら、見いだしていく日本の病理観には説得力がある。なによりも、恨み節・妬みごとのない語り口に人柄がにじんでいて、うれしくなった。
ただいまテスト中
はかり知れない色の重なりを感じさせる人がいる。私には表面をけずったときに現れる色があるか。
『うたうかたつむり』野田沙織詩集あとがき
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