子規會誌 16号

松山子規会が発行している季刊誌の昭和58年1月号。碧梧桐の一代略記のほかに、かれの句碑を(執筆者瓜生敏一さんの知る範囲で)年代順に建立地とともに紹介してある。なかでも昭和50年代に各地に次々と建てられたのは、なにかしらのブームでもあったのだろうか。おそらく自筆の個性的な文字が彫られてあるのだと思うと、写真を並べてみたいものだ。

碑といえば、実はこの誌には子規の短歌の碑が一基紹介されている。

みほとけの足のあとかた石に彫り歌も彫りたり後の世のため

仏足石という題材の珍奇さとは別に、なんとも凡庸な歌としか思えないが、めずらしいと言えばめずらいい。

 

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