『「古今和歌集」の創造力』(NHKブックス1254)

子規によって否定されたような形の古今和歌集だが、やまとごころの美意識原点は古今和歌集にこそあるにちがいない。さまざまな見立てに込められた想像力が創造力へ昇華したのかな? そのあたりを編集論などの立場から読み解いていく丹念な論考はたしかな手応えに見える。

 

全くの蛇足だけれど、目次の最後に「校閲 大河原晶子/本文組版 佐藤裕久」と小さめの活字が入っているのが妙に気になる。裏方力(?)のすごさの程を伺いたい。

 

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