何かに苦しんでいる自分がいるとき、この本はすこしは助けになるかもしれない。苦悩そのものを変える力はなくても、未来の苦悩を軽減したり、新しい自分に出会える、そんな糸口にはなるかもしれない。
こまかいことをいうと『黒子のバスケ』連続脅迫事件に興味あるひとは読んでみれば、と思う。
ただ、(わたし的には)
(1)川端康成さんの偉大さを確認。
(2)一部の禅思想にかぶれてるふうにも見受けられて、真に"執着しない生き方"のなんと難しいことかと改めて認知。(著者は宗教者ではなくて、文芸評論家らしいから、そのつもりで読んでほしい。)