白に染まる 着物始末暦(九) (時代小説文庫)
江戸の町民の人情味あふれる短編連作ドラマ、その第9集だ。主人公は、着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一。脇役は多彩な職種の町民たち。 武士が登場しない分、スリルやサスペンス的要素はないけれども、現…
江戸の町民の人情味あふれる短編連作ドラマ、その第9集だ。主人公は、着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一。脇役は多彩な職種の町民たち。 武士が登場しない分、スリルやサスペンス的要素はないけれども、現…
書評集でもなければ読書感想文でもない。もとより本人がそう謳っているのだから、詐欺ではない。又吉直樹のそばには、いつも本があった。それでかれは生きてこられた。それを、好きな本に寄せて綴ったエッセーだ。 ちょい…
うさぎに関する雑多な情報が満載だ。飼い方と並んで調理法も。 わたしのお気に入りは、うさぎにまつわる国内外の言い伝え、まじないの類い。 今や使われない言い回しがいっぱいある。 うさぎはペットとして需要が上昇しつづけていると…
著者・吉澤淑(よしざわ・きよし)さんは元国税庁醸造試験所所長。今は独立法人になっているようだが、酒の研究機関が国税庁の管轄とは知らなかった。 どうでもいいことだが、 このシリーズ・生命の神秘と不思議を担当し…
むかし絵というジャンルがあるわけではない。かれ独特の絵の世界をそう呼ぶのだ。油彩画をかいていたが売れなかったおじさん画家が、戦後しばらくして朝日新聞の「東京むかしむかし」という連載のイラストを担当したのがはじまり。時代考…
商品名を実名でかかげて、その有害性を告発している。CMに乗せられず、いらないものは使わないこと、有害な化学物質の入った商品は買わないこと、これが健康と、さらには家計のため、地球環境改善のためになる。 抗菌・除菌グッズが氾…
大まじめな変人野郎の話(徒歩で渡米しようとした男)や、明治という遠い時代の秘史(君が代が三曲あったとか)や怪しい伝説(西郷隆盛はロシア亡命して生きていた)とともに、エロ話が少なくない。「女相撲盛衰史」の件りなんぞは、エロ…
無類のジン好きイラストレーターらしい。 かれはバーに足を踏み入れ、「こいつはやるな」と思わせるバーテンダーに出会ったら必ず、ドライマティーニを注文するという。この話は本題ではないのだけれど、わたしの記憶に残…
昨日の「日の名残り」の英語版。 ペーパーバック – 2010/4/1 Kazuo Ishiguro (著)
カズオ・イシグロの箸。宣伝文句によれば、失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。 イギリス郊外の名家に仕える執事(主人公)の目から見た、真のイギリス的…