白に染まる 着物始末暦(九) (時代小説文庫)

江戸の町民の人情味あふれる短編連作ドラマ、その第9集だ。主人公は、着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一。脇役は多彩な職種の町民たち。

武士が登場しない分、スリルやサスペンス的要素はないけれども、現代人の多くの非日常となった和服(着物)とその周辺の専門職人を中心にすえたところに新しい時代劇のわくわく感がある。それがなければ落語になってしまうだろうな。

 

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