第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)

書評集でもなければ読書感想文でもない。もとより本人がそう謳っているのだから、詐欺ではない。又吉直樹のそばには、いつも本があった。それでかれは生きてこられた。それを、好きな本に寄せて綴ったエッセーだ。

 

ちょいと引っ掛かりながら読んだのは、謙遜が度を過ぎて、世の作家(の中で尊敬している方々だけをさしている、たぶん)を「作家様」と呼んでること。作家個人名をだす時は、○○さん、とさん付けしているのがほとんどなのに。で、強烈なのは、太宰治は呼び捨てしてること。(宮沢賢治も呼び捨て。対面することのない、歴史上の人物ということだけかもしれないが。)

ほんとに好きで敬愛してる人は呼び捨てできるのかも。

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