今朝の愛媛新聞文化欄(!?)掲載の「1強の決算」ほど忖度なしの痛快総括はないでしょう。執筆者の鎌田慧さんといえば、この本。かれこれ40年近く前になるが、当時のトヨタ自動車の期間工として地獄を体験した記録で、今読んでも壮絶過酷な労働ぶりが生々しい。随所に紹介される、当時の実際の募集広告やら手書きの社内パンフなど物証も添えられてある。時を経てこの国の工場労働環境は変わったのかといえば、非正規雇用フル活用など制度や呼び名が変化しただけにちがいない。。。著者の一層の健筆と、二陣三陣後続ライターの出現をとりあえず願っておくか。政権は、当面現状路線らしいので。