平安後期からの古書群、写本群を守り伝えてきた冷泉家の御蔵。そこには神がいた。代々こころから崇め守られてきた神格的御物があればこそ成立した伝承という一大事業だったのだ。その空気に触れた著者が畏敬の念をおぼえたという感覚を、できることなら体感してみたいものだ。(あり得ないけれど。)
なめてはいけない写本という文化、特に中世のそれは現代人の想像を凌駕する、手作業の複製事業。中世の知性と技能に感嘆する。
平安後期からの古書群、写本群を守り伝えてきた冷泉家の御蔵。そこには神がいた。代々こころから崇め守られてきた神格的御物があればこそ成立した伝承という一大事業だったのだ。その空気に触れた著者が畏敬の念をおぼえたという感覚を、できることなら体感してみたいものだ。(あり得ないけれど。)
なめてはいけない写本という文化、特に中世のそれは現代人の想像を凌駕する、手作業の複製事業。中世の知性と技能に感嘆する。