2020.06.02 旧(読書)junyo 石牛志 山本友一歌集(現代歌人叢書7) 明治43年生まれの歌人山本さんは、60歳で自らの人生を回顧して「石牛の歩み」と称された。歌それぞれに喜怒哀楽が滲んではいるが、どれもこれも明確な一言では言い換えられない独特の匂い、内向きの声のようなものを漂わせている。 収められてある、昭和42年刊行の歌集『九歌』の題号はどういう意味なんだろう。 そのなかに、お気に入りがある。 暇とはいきどほるためにあるのかと思はむばかり時代を憎む わたしには、令和の現代短歌として響いた。 FacebookXHatenaPocketCopy